亡くなったＡさんには、不動産のほかに、地元の信用金庫の預金と、ゆうちょ銀行の貯金がありました。相続人はＡさんの長男と二男の２人です。遺産分割では特に揉めることもなく、不動産はすべて長男が相続、預貯金は長男と二男で半分ずつを相続することになりました。
長男は地元に住んでいたので、預貯金は自分でも解約できないことはなかったのですが、二男に変に疑われたくないので、あえて第三者による手続きを希望していました。そのため、不動産の名義変更（相続登記）とあわせて、預貯金の解約手続きの依頼を受けました。
本件については、戸籍謄本や印鑑証明書などは依頼者自身が揃えていたため、それをもとに相続関係説明図や遺産分割協議書を作成し、法務局用と金融機関用の委任状とあわせて、長男、二男双方の署名・押印をもらいました。
その後、法務局には不動産の相続登記を申請、信用金庫とゆうちょ銀行には、預貯金解約の申請を行いました。
手続き完了後には、長男、二男双方に、報告書と金融機関からの残高証明書などの資料、法定相続分の計算書を送付しました。